家でソロ用のBBQグリルで子供にお肉を焼いてあげたりするんですが、炭に火をつける時にうちわや息を吹きかけて火をつけるのが大変でした。そこでAmazonで379円の火吹き棒を購入したのですが、伸ばすのも大変だし、息を吹きかけるところも細くて使いづらかったので、自分で改良しました。
今回は火吹き棒にハンドル材を付けるDIYをしてみたので、やり方を紹介したいと思います。つけるハンドル材やハンドル材への装飾等でオリジナルな火吹き棒を作ることができるかと思うので、皆さんもやってみてください。
事前準備
事前準備としては以下の7つが最低必要になります。ほとんどが100円ぐらいで購入でき、ブライワックスとカッターナイフだけそれなりの値段がします。
- 火吹き棒
- エポキシ樹脂の接着剤
- 木材の端材
- かしめ金具
- カッターナイフや木工ナイフ、のこぎり
- 電動ドリル
- 紙やすり
- 金属やすり
- ブライワックスなど
火吹き棒

私はこのような感じのシンプルなステンレス製の火吹き棒を購入しましたが、細くなっている側の先端を持って伸ばすのですが、まず「細いのと引っ掛かりがないので伸ばしづらい。」そして、「息を吹き込む時に芯が細いので手をぎゅっと握って使うので使いづらい。」というダブルパンチでした。
まあ379円という激安だったので、これをどうにかしたいと思い、今回改造を施しました。
エポキシ樹脂の接着剤

ハンドル、かしめ金具を火吹き棒と接着する用の接着剤になります。固まると硬化する2液混合タイプのエポキシ樹脂接着剤が金属と木材、金属同士の接着に使えておすすめです。
Amazonやホームセンターでも数百円で買えますが、ダイソーでも100円(税抜き)で売っています。ハンドルの固定であればダイソーのエポキシ樹脂の接着剤でも全然問題ないです。
速乾タイプの場合、2液を混合してから5分、10分で硬化してくるので、それまでに必要な位置に固定してください。
木材の端材
ホームセンターなどの端の方で、一袋100円などで売っています。色々な木材の端材が売っているので、自分が気に入った木材の端材をハンドルに使ってください。
カッターで加工する場合はパイン材が柔らかくおすすめですが、かっこいいハンドルにしたい場合は固い木材を使用することをおすすめします。年輪等が緻密できれいなハンドルに仕上がります。
以下のサイトは木材の強度を簡単に分類してくれているサイトになります。店員さんに伺うと取り扱っている木材から、端材が何か教えてくれる場合もあるので、確認して加工性とハンドルにした場合のきれいさで選んでください。
本気のハンドルを作りたい場合はネット通販で端材を売っているサイトがあるので、そちらで購入してください。一セット600円程度でウォルナット材や黒檀などの端材を取り扱っています。木材なので送料が1500円くらいかかってしまうので、まとめて買って色々な木工細工に使ってみてください。
かしめ金具
先端の外形が5mmほどなので、ワイヤーロープ用のかしめ金具の2mm用が一致します。丁度ストリングライトと取り付け用の金具が余っていたので、流用しました。中心を円形にするために、ドライバーをハンマーで叩き込み、中心を両側から大体円柱状にして、やすり掛けしました。
ストリングライト取り付けの記事はこちら。ガーデン(家の庭)にサンシャードとストリングライトを取付しています。
カッターナイフや木工ナイフ、のこぎり
木材用ののこぎりとカッターナイフか木工ナイフが必要になります。のこぎりは端材を5cm * 3cm * 3cmくらいのサイズに切り出すために使います。
その後カッターナイフか木工ナイフで削りだすのですが、その際のカッターナイフは普通のカッターナイフでも構いませんが、カッターナイフはハンドルが大きめのものをおすすめします。木材を切り出しする際に力が必要なので、細いカッターナイフだとなかなか力が入りませんし、刃が折れる場合があります。
ベストは木工用ナイフです。500円くらいから良いものだと3000円くらいで購入できますし、木工には使いやすいので、おすすめです。ただ黒檀レベルになると刃が立たないので、電動工具で加工する必要があります。
電動ドリル
私が使用しているのは小型のBOSCH IXO5とドリルアダプターになります。以下は最新のIXO6のリンクとなります。ドリルアダプターは共通で使用できます。
これ一つでサイディング、コンクリート、木材の穴あけ、ネジ締、すべてできます。コンクリートへの穴あけはトルクが足りないので、細いドリルから少しずつ大きくする必要はありますが、問題なく穴あけもできます。
紙やすり

サンドペーパーは目の粗い(番手の数字が小さい)ものから始めて、順次目の細かい(番手の大きな)ものにかえていって仕上げます。木工の場合は40~80番で粗けずりし、100~150番で調整、180~240番で仕上げます。
ダイソーでも500円以内でハンドサンダーの土台と紙やすりを購入できます。またAmazonだとしっかりしたものが一式で販売されています。
金属やすり

金属やすりはダイソーで一本100円のものを購入して使っています。Amazonで買ってもそんなに金額は変わりません。
ブライワックス
DIYのお供として有名なブライワックスです。このワックスは、ミツバチの巣から精製される蜜ロウ(Bees wax)をベースに作られています。仕上りも素晴らしく、独特な暖か味のあるツヤ感が有名です。
少し高いですが、DIY全般に使えるので家に置いておいてもよいかと思います。私も色んなDIY時に使っています。
火吹き棒の改善方法
ハンドルの加工方法
まずは切り出し寸法を決めるため、火吹き棒の吹き口を木材にあてて穴をあけるサイズを決めます。その後ざっくりとハンドルの形状を決めます。
決めたサイズにのこぎりで切り出し、まず穴あけを行います。電動ドリルで穴をあけて微調整を木材用の紙やすりで行います。火吹き棒を通してみて丁度のサイズか少し大きいサイズになっていれば問題ありません。

またハンドルの形状に沿って木材を削り出します。カッターや木工ナイフで大体の形状に削り出します。今回はホワイトパイン等の柔らかい木材のため、問題なくカッターナイフで刃が通りますが、固い木材を選定された場合は木工ナイフや電動工具での削り出しをおすすめします。
微調整を行い、紙やすりで研磨したら、あとは色付けだけです。木材がウォールナットなどの高級木材の場合は色付けなどは不要で乾性油(亜麻仁油、グレープシードオイルなど)で手入れする程度で問題ないですが、私の木材はパイン材なので、ブライワックスでウォールナットの色を付けます。
私はめんどくさがりなので、コストコの厚めのキッチンペーパーにブライワックスをちょっとつけてハンドルに塗り付けています。ワックスなので最後にブラシなので擦ってあげるとロウが溶けて艶が出ます。
色付けまで出来たらエポキシ樹脂の2液を等量で混合し、内周に塗って火吹き棒とハンドルを接着します。ハンドルから火吹き棒が突き抜けすぎないように7割くらい差し込むようにします。そのため、接着剤についても同様の範囲に塗るようにします。

先端のつまみの加工方法
内径5mmのかしめ金具があればそれを使います。なければ私は2mm用のワイヤーのかしめ金具を使いました。2mm*2本用なので何とか円形にすると5mmの内径となります。
私は太めのプラスドライバーを穴に当てて、ハンマリングして開きました。もっと良い方法があれば教えてください。
開いたら内周と外周を金属やすりで研磨してきれいにします。火吹き棒の先端を指してみてぎりぎり通るくらいになっていれば問題ありません。エポキシ樹脂の2液を等量で混合し、内周に塗って火吹き棒とかしめ金具を接着します。火吹き棒の先端の穴をエポキシ樹脂がふさいでしまった場合は、火吹き棒を使って息でエポキシ樹脂を吹き飛ばしてください。

完成
火吹き棒にハンドル取り付けと先端に金具を取り付けました。使いやすく、かっこいい火吹き棒になったとは思いませんか?持ちやすく、息も吹き付けやすくなっており、また先端の金具があることで伸ばしやすくなっています。アウトドアではハンドルが汚れにくいようにゴム素材などが多いですが、木材のハンドルも経年劣化が楽しめて私は好きです。


まとめ
今回は火吹き棒にハンドル、先端の金具を取り付けるというDIYを行いました。自宅にあるものや100均で購入できるもので、人とは少し違ったアイテムにできるので、みなさんも試してみてください。