AMD Ryzenでのプチフリーズ頻発対策

先日大学生の頃に自作したPCが9年くらいたち、スペック的には問題はなかったのですが、更新したかったのでAMDのChipsetで更新しました。今までずっとIntelを使ってきていたのですが、AMDを初めて使用しました。

構成は以下の更新前の構成から更新後の構成にCPU、メモリ、マザーボードを更新しています。

更新前構成

  • CPU:Intel Core i3-2120
  • マザーボード:GA-H61M-USB3-B3
  • メモリ:CFD W3U1333Q-4G * 2枚
  • グラフィックボード:HIS HD 5850

更新後構成

  • CPU:AMD Ryzen 5 3500
  • マザーボード:ASRock B450 Steel Legend
  • メモリ:CFD W4U3200CM-8G * 2枚
  • グラフィックボード:HIS HD 5850

この3つのパーツの更新を行っただけで、プチフリーズが頻発するようになりました。私は交換しただけであったので原因究明が行いやすかったですが、AMDで一から自作された方はかなり原因究明が大変だったのではないでしょうか?

プリフリーズの症状(応答なし)

私が発生したプチフリーズの症状は以下の症状となります。

  • ブラウザや作業をしている最中にすべての応答がなくなり、CPU負荷が70~80%程度まで上昇する。
  • 十数秒後復帰し、問題なく使用可能になる。
  • 頻度としては立ち上げ直後が多く、数十分に1回程度発生する。

プチフリーズの原因

IntelのCore i3-2120を使用していた際には一切そのような症状が発生しなかったので、ハード故障か、取り付け時のミスを疑いました。

実際取り付け時にCPUクーラーのバックパネルが外れていることを気づかずに、結構な力でCPUを押し付けたトラブルがあったので、CPUを壊していないか心配したりしました。

ただ今回、交換した部品の不具合情報を調べていたところ、AMD RyzenのCPUではSSDの電源管理の食い違いによる問題でプチフリが発生することがわかりました。

SSDが持っている節電機能と、Windowsで設定されている節電機能の種類が食い違っているというもの。そのせいで、Windowsが不必要なタイミングでSSDの電源を切ってしまうという現象です。

内蔵SSDやHDDには、「LPM(Link Power Management)」という節電機能があり、これには「HIPM」と「DIPM」の2種類が存在します。製品によって、HIPMとDIPMの両方の機能を持っていることもあれば、DIPM機能しか持たないものもあります。

一方でWindows 10は、HIPMとDIPMの両機能を持っています。プチフリが発生する可能性があるのは、HIPM機能を持たないSSDを使用しているPCで、Windowsの節電設定がHIPMになっている場合です。
SSDは動作中であるにもかかわらずWindowsにそれを伝えることができず、WindowsがSSDは使われていないと判断して給電を止めてしまう、ということが起こりえるのです。
すると、当然ながら読み書きはストップしてしまい、Windowsの動作も停止してしまいます。そしてまた、WindowsがなんらかのタイミングでSSDへの給電を再開すると、再び動作するようになります。これがLPM問題によるプチフリです。

www.pro.logitec.co.jp

プチフリの詳細説明は以下のリンクを参照し、「LPM問題」の項をチェックしてください。

プチフリーズ対策

このプチフリを発生させているLPM問題の解決方法は、「電源オプション」の設定でHIPM機能をオフにします。初期の電源オプションではこのHIPM機能の切り替えの設定項目が非表示となっています。

そのため、レジストリをいじる必要がありますが、素人が直接いじる場合はリスクがあるため、LPMのレジストリを設定してくれるファイルをダウンロードし、実行することでレジストリの設定を行います。

以下のリンクの「Download ZIP」からダウンロードし、解凍した「LPM.reg」を実行してください。

レジストリの設定が完了したら、電源オプションの変更を行います。

コントロールパネル > システムとセキュリティ > 電源オプションを開きます。

現在選択されている電源プランの「プラン設定の変更」をクリックします。

AMD Ryzen 電源オプション

プラン設定の編集を開いて、次に「詳細な電源設定の変更」を選択します。

AMD Ryzen プラン設定の編集

電源オプションの詳細設定を開くとレジストリを変更できていれば、ハード ディスク > AHCI Link Power Management – HIPM/DIPMの項目が表示されています。

この設定が「HIPM」となっているため、「Active」に変更し、適用します。

AMD Ryzen 電源オプション 詳細設定

この設定が完了したら、再立ち上げしてみてプチフリの再発がないか確認してみてください。私は設定変更以後、再発はしていないため、原因は確かにこれが原因でした。

まとめ

自作PCを組み立てる際に、初回からAMD RyzenとLPM問題を抱えたSSDの組み合わせで構築した人は、このプチフリの原因をAMD RyzenとSSDの相性問題であると辿り着ける方は少ないのではないかと思います。

私はたまたま変更したパーツが少なかったため、原因を絞って調査することができたので、すぐ気づくことができました。AMD Ryzenはものすごく人気のCPUになって来ているので、自作をされる方でこの問題に困っている方がたどり着いてくれれば幸いです。

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兼業ブロガー。メインは大手製造業システム企画・設計・プロジェクト管理。工場のプロセス制御が主な業務。 得意分野: プロセス制御と統計、機械学習、画像処理、システム技術 保有資格: プロジェクトマネージャー、情報処理安全確保支援士、ネットワークスペシャリスト、応用情報処理、第一種衛生管理者

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