本記事ではポータブルプロジェクター「XGIMI Halo」をレビューしています。
私はこれまでWXGA(1280×800)解像度で3700ANSIルーメンくらいのビジネス用プロジェクターを使用していましたが、今回次の4つの特徴、「持ち運び可能なバッテリー式」、「Android TV 9.0搭載」、「家庭用なのにフルHD・800ANSIルーメン」、「30dB程度の低騒音(郊外の深夜、囁き声程度)」を持つホームプロジェクターに変更しました。
今までより手軽にTV、映画、ゲームなどを楽しむことができ、自宅やキャンプなどでの映像の楽しみ方が格段に広がるデバイスで、映画やゲーム好きの方にぜひおすすめしたい1台です。
この「XGIMI Halo」を1か月程度使用してみましたので、使用感、評価などレビューしていきたいと思います。
XGIMI Halo Smart Miniを1か月使ってみた感想

自宅でプロジェクターを使用するのは2台目で、1台目は6年くらい前のモデルで一般的なビジネス用のプロジェクターで3700ANSIルーメンあったので光量は悪くなかったのですが、以下の内容が課題でした。
一般的なプロジェクターのデメリット
- 配線類(電源、HDMIケーブルなど)が邪魔
- 電源が必要で単体で使用不可
- 冷却ファンの音(50〜60dB程度)がうるさい
- 解像度が低い(WXGA)
- 補正範囲が狭い(±15°程度の補正範囲)
このプロジェクターは一般的なビジネス用途のプロジェクターのため、どこかに固定で設置して使う分にはいいのですが、天井ではなくベッドボードあたりに設置して使おうとするとファンの音がうるさくて、またその当時はFire TVなどもなかったので、ノートPCなどを近くに設置する必要もあり、使い勝手が悪いものでした。
そんなイメージのプロジェクターだったのですが、最新の家庭用のプロジェクターは大変進化していて、なんと以下のような使いやすさ抜群のプロジェクターとなっていました。
XGIMI haloの特徴
- 持ち運び可能なバッテリー式(3〜4時間)
- 白くて平坦な壁があれば、そこがスクリーンに
- Android TV 9.0搭載(torne、Youtube、Netflix、huluなどのアプリが使用可能)
- 家庭用なのにフルHD・800ANSIルーメン
- 30dB程度の低騒音(郊外の深夜、囁き声程度)
- 内蔵の5W * 2個のHarman Kardonスピーカーで大音量を楽しめる
- Bluetooth内蔵でワイヤレススピーカーも使用可能
私や妻、子供たちは普段、55インチの液晶テレビで映画やYoutubeなどを視聴していましたが、映画やゲームなどは早く寝室に行って観てから寝るように生活スタイルが変わるくらいいいものでした。
120インチでの壁面への投影

3mくらいの距離から投影し、約120インチ(2657mm * 1495mm)で投影してみました。10畳の寝室ですが、壁一面にほぼ全面に投影することになります。またフルHD画質ですが、コントラストもよく、かなり綺麗に描画されます。
120インチに表示するともっと画像が荒くなりそうなイメージだったので、びっくりしました。
XGIMI Haloの概要
早速XGIMI Haloの概要をチェックしていきます。
内容物

内容物としては以下が含まれています。
- XGIMI Halo
- ACアダプタ・ケーブル
- リモコン
- ユーザーマニュアル
- ワランティーカード
- FAQカード
スペック
また詳細スペックは以下のようになっています。
メーカー | XGIMI(エックスジミー) |
商品名 | Halo |
投影解像度 | 1080p(1920x1080) |
投影方式 | DLP |
入力可能解像度 | 4K(3840×2160) 2K(2560×1440) 1080p(1920x1080) |
明るさ | バッテリー:600ANSIルーメン 電源接続:800ANSIルーメン |
画面縦横比 | 16:9 |
ディスプレイチップ | 0.33インチ DMD |
スピーカー出力 | Harman Kardonスピーカー 5W * 2 |
台形補正 | 垂直:±40度(自動) 水平:±40度(手動) |
上下反転投射 | 対応 |
フォーカス調整 | 高速オートフォーカス |
CPU | Amlogic T950X2 |
GPU | Mali-G31 |
RAM | 2GB |
ストレージ | 16GB |
OS | Android TV 9.0 |
Googleアシスタント | 対応 |
ミラーリング | ChromeCast |
WiFi | 2.4 / 5GHz 802.11a / b / g / n |
Bluetooth | 4.2 / 5.0 |
外部インターフェース | 電源ポート * 1 3.5mmイヤホンジャック * 1 HDMI入力 * 1 USB2.0 * 1 |
サイズ | 幅 113.5 × 奥行き 145 × 高さ 171.5mm |
重量 | 1.6kg |
充電時間 | 約1時間 |
連続使用時間 | 最大動画4時間・音楽8時間(省エネモード時) |
消費電力 | 90W |
電源 | AC100-240V, 50/60Hz |
光源寿命 | 30000時間 |
保証期間 | 1年間 |
参考小売価格 | 96,800円(税込) |
スペックとしてはバッテリー駆動が可能なプロジェクターとしては最高スペックを誇っており、 1080p (1920×1080)の解像度とバッテリー駆動時で600ANSIルーメン、電源接続時は800ANSIルーメンの高輝度で鮮明な描写を可能にしています。
また底面には角度調整用の足と3脚用の穴もあり、さまざまな設置方法を選べます。

オプションで「XGIMI X-Desktop stand Pro」というデザイン性の高いスタンドも販売しており、セットで使うとかっこいいのでおすすめです。私はベッドボードに設置する都合上、サイズが合わなかったので諦めました。
私はベッドボードの上に設置して、反対側の壁面に投影するようにして使用しています。

入出力インターフェース

背面には電源ボタンと入出力のインターフェースを備えています。
- 電源ポート * 1
- 3.5mmイヤホンジャック * 1
- HDMI入力 * 1
- USB2.0 * 1
上記4つが入出力端子になります。本体のスピーカーは5Wx2基のパワフルな仕様になっており、音楽性能にも力を入れていることが伺えます。ただ1個の本体から音が出るため、より音質を求める場合はBluetoothワイヤレスヘッドホンなどを接続して楽しむことをおすすめします。
Bluetoothなどワイヤレスで以下の機能が使用できますので、ワイヤレススピーカーやヘッドホンでの視聴やスマホから動画を飛ばしたりすることが可能です。
- Bluetooth
- ChromeCast
私は夜間子供達が寝てから視聴する際は音を出さないように、Bluetoothのヘッドホンを使用して視聴するようにしています。本体スピーカーより自分の気に入った音質で聞くことができるので快適です。
この価格帯で対応している機種はないのですが、この機種でもサラウンド機能は対応していません。この価格帯でステレオだけでなく、5.1ch or 7.1chサラウンドに対応している機種があれば最高ですね。
オートフォーカス・台形補正性能

XGIMI Haloのオートフォーカス性能はかなり高いので、基本的にはオートフォーカスでの調整で問題ありません。ただし、時たま上下の台形補正がかかっている場合には若干フォーカスが甘い時があります。(おそらくフォーカスを上部、下部でどちらに合わせるかで反対側が甘くなっているような感じです。)
そのような場合にはリモコンの下部にあるスイッチを切り替えると音量ボタンがフォーカス調整ボタンになるので、細かい調整が可能です。
また台形補正についても上下、左右 ±40°可能であり、上下は自動で、左右は手動で可能です。ただし、あまり移動して使わない場合は補正が変わるのもいやらしいので、手動で1度設定して、固定にしておくのもおすすめです。
昼夜での視聴性能
プロジェクターを購入した場合に気になるのは、「夜は問題なく見えるだろうが、昼間などどの程度暗くしないと見えないのか」という点かと思います。
同じ部屋で夜と昼間を比べてみると以下の写真のようになります。


昼間の環境はレースカーテンのみで、遮光カーテンなしの環境で撮影しています。見て貰えば分かる様に明るい環境だと、白っぽくなってしまい見ていると目が疲れるような感じになります。
遮光カーテンを使用しない環境だと夕方〜朝方ぐらいまでしか、快適に視聴はできないかと思います。ただし、遮光カーテンでしっかりと遮光すれば、夜間とほぼ同じ環境で視聴できるので、昼間視聴をしたい方は合わせて遮光カーテンを購入することもしておいた方が良いかと思います。
まとめ
今回は「XGIMI Halo」を紹介しました。直近「XGIMI Halo+」が発売された様ですが、まだまだ日本では手に入りにくい様なので、セールがされやすくなって手頃な価格で手に入りやすい「XGIMI Halo」もまだだまお勧めかと思います。
10万円以下のホームプロジェクターとしてはトップクラスのスペックで大変お勧めなので、皆さんも使用してみてください。購入するときっと皆さんの生活が豊かになるかと思います。