先日、「CSクラシックス ワンポールテント オクタゴン460UV」と「CSクラシックス ヘキサゴンタープUV」を購入したのですが、タープを張る際にワンポールテントと連結できれば便利だなーと思いまして、タープ連結アダプターを自作しました。
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タープ連結アダプターとは

タープ連結アダプターとは、名前の通りテントとタープを連結し、小川張りのようにワンポールテントとタープを近くに張ることができるツールになります。
ワンポールテントの場合、入り口から雨が振り込むことがあるので、入り口の上にタープを張ることで雨の侵入を防ぐことが可能です。
その際に以下の3つの方法があります。
- テントのフープなどの接続パーツを使用
- 小川張り
- 重ね張り
- タープ連結アダプター
①はそのままの内容ですが、連結するフープなどの強度によってはテントが破ける可能性もあるので、注意が必要です。実際破けたという話をよく聞くのでやめた方がいいです。
②小川張りはテントの後ろにポールを立てて、そのポールとタープの端をセッティングテープを用いて繋いでテントの前側にタープを張る方法になります。
③重ね張りはタープにダメージを与えやすい貼り方ですが、テントの上にタープの隅を重ねて張る方法になります。ワンポールテントだと先端が尖っているので、あまりお勧めできない方法になります。
ただし、パンダタープなどはタープの隅に当て布がされており、被せて張るれるように作られているのでそのようなタープを使用している人にはおすすめの張り方になります。
そのため、ワンポールテントで連結する方法でどのタープにも使えて一番おすすめなのが、④タープ連結アダプターを使用した連結方法になります。
タープ連結アダプター作成方法
では早速タープ連結アダプターの作成方法について紹介していきたいと思います。
製作には基本的にレザークラフト用の道具が必要になります。過去記事でも紹介していますが、以下のツールセットがあると便利なので、一式買っておくと色々キャンプ道具を作れて面白いかと思います。
事前準備
今回、革は以下のAmazonの1,100円で20枚くらい入っているタンロー端切れパックを使っています。染色前の1mm〜2.5mm厚のタンローがこの価格で500g購入できるのはかなりおすすめです。
このタンローをクラフト染料のコードバンで染色し、レザーフィックスで色止めしています。
レザークラフトセットについては6,000円で大体の道具が揃っている「KAMON」を私は購入しました。その後、スタッズなどの道具を追加購入しているので、もう少し予算があるのであれば10,000円程度になりますが、「YIGIZA」のセットが道具が一式揃っていておすすめです。
タープ連結アダプター型取り
今回製作するタープ連結アダプターの型紙のダウンロードリンクを以下に記載しておきます。バージョンアップして形状を少し改造していますが、今回の手順とほとんど同じ方法で作成可能です。

この型紙を使用して革から型取りしていきます。サイズ的に添付の内容だと若干端がオーバーしたので、切り落とした型にしています。
レザーの厚みは2.5mm程度がお勧めです。あまり薄いとロープやタープの引っ張りで形状が潰れたり、縫製が切れる可能性があります。

型取りの際は銀ペンで罫書していきます。

カットとコバ磨き
罫書した線に沿って、ナイフなどでカットしていきます。

カットした後にヘリ落としでエッジを落として、やすりで整え、トコノールを塗っていき、コバ磨きで磨きます。

ハトメ打ち
続いてタープと止める用1点、地面にペグ打ちする用の2点のハトメ用の穴を開けます。
7mmのハトメのため、8mm程度の穴を開けます。1つの型からは1点、もう1つは2点の穴を開けます。

穴を開けた場所にハトメを留めていきます。レザーの厚みが足りない場合は、裏にもう一枚レザーを挟んで留めるようにします。

縫い付け
2枚の型を縫い合わせるため、菱目打ちで穴を開けていきます。2枚重ねると綺麗に打てないので、一枚打った後に縫い合わせる部分を重ねて同じ穴で2枚目を打つようにすると同じ位置に穴を開けることができます。
また1列だけだと縫製が弱いので、2列穴を開けて、強度をあげておきます。

平縫いにて縫い合わせていきます。まずは片側を縫い合わせて、最初と最後の糸を火で炙りとめるようにします。

反対側も同じように縫い合わせていきます。縫い終われば完成です。

タープ連結アダプター使い方
使い方として、まずはスチール、もしくはステンレス製の耐荷重がしっかりしたカラビナやスナップフックを使ってタープとテントを連結するようにします。

そしてテントのポールを立てる部分にタープ連結アダプターをタープと連結し、ロープをつけた状態で取り付けます。

取り付けたままゆっくりとテントのポールを立てます。もう一人いてくれるとタープ連結アダプターを支えて貰えるので、この立てる作業時に外れずに済みます。

持ち上げた後、テントを張ったら、タープと反対側の赤丸で囲んだ部分のロープをペグダウンします。この部分はかなり力を受けるロープとなるので、30cmのペグなどを使用することをお勧めします。

反対側のタープを張ると完成です。

タープ連結アダプター自体は次の写真のように両側から引っ張られますが、しっかりとロープ、タープ、テントで支えることができています。

今回はタープ連結アダプターを自作しましたが、布製のものであれば「DOD トンガリハット」が大型から小型のテントにまで対応しているので、代替品にはなります。
ただし、やはりレザーの商品の方がおしゃれなので、自分で作るのはという人はハンドメイドの商品などを購入するのもありかと思います。
まとめ
今回はタープ連結アダプターを自作して、使用してみました。2〜3mmのレザーで製作するとしっかりとした形状のアダプターを製作することができます。
市販のものだと布製などしか販売していないので、かっこいいギアが欲しいという人は自作やハンドメイド商品を購入するのもいいかもしれません。
皆さんもこのようなギアを駆使して、楽しいキャンプライフを過ごしてください。