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QNAP TS-231・TS-251DとSynology NASの比較・レビュー

私は新しいもの好きなので、割とSynologyを使ってきたのですが、QNAPも気になっており、SynologyとQNAPの違いについて比較レビューしていきたいと思います。どちらもNASで有名なメーカーでNASキットを販売しています。

比較対象はQNAPは売れ筋のTS-231とTS-251Dとなり、Synologyは同じクラスのDS220j、DS220+を比較対象としていますが、参考でDS420+、DS720+、DS920+も仕様の比較表には記載しています。

では早速ですが、比較していきたいと思います。

QNAPとSynologyのNASとは?

QNAP NASキットのイメージ
出典:TS-251D | QNAP

QNAP、SynologyのNASどちらとも「NASキット」と呼ばれるHDD/SSDを別途用意して装着することで完成するタイプのNASになります。

これらのタイプはHDD/SSD、容量などを選べ、またメモリや拡張機能などの選択肢が多いメリットがあります。完成品より自分好みのNASを構築できるので、おすすめの選択肢になります。

QNAPとSynologyの違い

QNAPとSynologyのNASの違いは主に以下となります。イメージとしてはQNAPはCPU、メモリなどのハードウェアのバランスが良く、下位〜中位モデルで性能が良く写ります。

Synologyはモバイルアプリの評判がQNAPより良く、また新興メーカーですが、NASの機能やアプリの数も追い上げてきています。一方で下位モデルではメモリの制限が少なくて厳しいイメージですね。

つまりハードではQNAP > Synology、ソフト面ではSynology > QNAPとなっています。

QNAP

  • CPU、メモリが下位モデルでも最低1GB〜2GB程度あり、遅延が少なく使っていて不満が少ない
  • 上記のようにハードはQNAPが優れており、またChromecastで映像、音楽などを出力可能
  • ドライブの数が1〜2のモデルが多く、容量を必要としている場合は選択肢が少ない
  • 同じ価格帯だと仮想化やコンテナ、写真管理などの機能が豊富、その分必要とするスペックが高い。
  • モバイルアプリはSynologyに若干評価が劣っているが、アプリによっては優秀なものもあります。

Synology

  • 下位モデルでは512MBや1GBのモデルが多く、増設もできないため、不足しがち。
  • ドライブが2〜と選択肢がQNAPに比べると多い、そのためRAIDの選択肢が多い。
  • 高価格帯だとQNAPとハード性能に差がなく、仮想化などや写真管理などソフト部分で優勢。
  • モバイルアプリにおいてSynologyの方が若干評判は良く、安定性や使い勝手は良好
  • Audio stationでAlexa連携機能があるが、国内ではAlexaのSkillが未対応

QNAP・SynologyのNASの性能比較

QNAPとSynologyのNASの性能を比較したいと思います。QNAPからはTS-231とTS-251D、Synologyは同じクラスのDS220j、DS220+と参考でDS420+、DS720+、DS920+を対象にしています。

型番TS-231KTS-231P3TS-251D-2GDS220jDS220+DS720+DS420+DS920+
メーカーQNAPQNAPQNAPSynologySynologySynologySynologySynology
Amazon
価格29,185円45,980円44,080円21,200円39,900円53,900円58,900円66,900円
発売日2020年5月24日2020年8月16日2020年2月21日2020年3月13日2020年5月20日
CPUAnnapurnaLabs、Amazon 社 Alpine AL214、4コア、1.7GHzAnnapurnaLabs、Amazon 社 Alpine AL314、4コア、1.7GHzIntel Celeron J4025/J4005 2-core/2-thread processor, burst up to 2.9/2.7 GHzRealtek RTD1296
1.4GHz Quad-Core
Intel Celeron J4025
2.0GHz Dual-Core
Intel Celeron J4125
2.0GHz Quad-Core
Intel Celeron J4025
2.0GHz Dual-Core
Intel Celeron J4125
2.0GHz Quad-Core
メモリ1GB DDR34GB DDR32GB DDR4512MB DDR42GB DDR44GB DDR4
最大メモリ1GB8GB512MB6GB8GB
ドライブ ベイ24
ファイルシステムEXT4
外付の場合:
EXT3, EXT4, NTFS,
FAT32, HFS+,
and exFAT
EXT4Btrfs / EXT4
対応RAIDBasic / JBOD / 0 / 1Hybrid RAID / Basic / JBOD / 0 / 1Hybrid RAID / Basic / JBOD / 0 / 1 / 5 / 6 / 10
互換性のあるドライブ タイプx 3.5" または 2.5" SATA HDD/SSDx 3.5" または 2.5" SATA HDDx 3.5" または 2.5" SATA HDD/SSD
ホットスワップ対応-
SSDキャッシュ対応--対応
ハードウェア暗号化ありあり (AES-NI)ありあり (AES-NI)
read性能----225.98225.99226225.99
write性能----192.21195.42225.74225.9
read性能(暗号化)----225.99225.99226225.99
write性能(暗号化)----195.2200.16224.47225.91
NIC1(1GbE)2(2.5GbE)1(1GbE)2(1GbE)
外部ポートUSB 3.2 Gen 1 ポート x 2USB 3.2 Gen 1 ポート x 3USB 2.0 ポート x 1
USB 3.2 Gen 1 ポート x 2
PCIe Gen 2 x4 x 1
HDMI 2.0 x 1
USB 3.0 ポート x 2USB 3.0 ポート x 2
eSATA ポート x 1
USB 3.0 ポート x 2USB 3.0 ポート x 2
eSATA ポート x 1
システムファン70mm x 192mm x 192mm x 2
ノイズレベル19.2 dB(A)19.2 dB(A)16.7 dB(A)18.2 dB(A)19.3 dB(A)18.4 dB(A)19.8 dB(A)19.8 dB(A)
消費電力15.6 W15.6 W15.25 W12.46 W14.96W16.44W28.30 W32.17 W
幅 x 高さ x 奥行き[mm]102 × 219 × 169102 × 219 × 169105 x 226 x 168100 x 225.5 x 165108 x 232.2 x 165106 x 223 x 166199 x 223 x 166199 x 223 x 166
重さ1.46 kg1.46 kg1.48 kg0.88 kg1.3kg1.51kg2.18 kg2.24 kg
ネットワーク プロトコルSMB、AFP、NFS、FTP、WebDAV、CalDAV、iSCSI、Telnet、SSH、SNMP、VPN(PPTP、OpenVPN、L2TP/IPSec、QBelt)SMB、AFP、NFS、FTP、WebDAV、CalDAV、iSCSI、Telnet、SSH、SNMP、VPN(PPTP、OpenVPN、L2TP)
セキュリティファイアウォール、共有フォルダ暗号化、SMB 暗号化、FTP over SSL/TLS, SFTP、rsync over SSH、ログイン自動ブロック、Let's Encrypt サポート、HTTPS (カスタマイズ可能な Cipher Suite)
仮想化Container StationVirtualization Station、Container Station--VMware vSphere 6.5、Microsoft Hyper-V、Citrix、OpenStack
マルチメディアVideo Station、Photo Station、Music Station、Surveillance Station、Chromecast、Download Station、Notes Station 3Video Station、Photo Station、Music Station、QVR Pro、Surveillance Station、Chromecast、Download Station、Notes Station 3、HD (HybridDesk) StationMoments、Video Station、Photo Station、Audio Station、iTunes Server
オールインワンサーバーQVPN Service、DLNA ServerQsirch、QVPN Service、DLNA Server、Linux StationVPN Server、Mail Server 、Mail Station、Web Station、その他のパッケージSynology Directory Server、Central Management System、VPN Server、Mail Server 、Mail Station、SMTP サーバー、Web Station、その他のパッケージ
iOS/Android アプリケーションQfile、Qmanager、Qphoto、Qmusic、Qnotes、VMobile、VcamQfile、Qmanager、Qphoto、Qmusic、Qnotes、VMobile、Vcam、QremoteSynology Drive、DS audio、DS photo、DS video、DS cam、DS le、DS nder、DS note、MomentsSynology Drive、Synology MailPlus、Synology Chat、Synology LiveCam、Moments、DS audio、DS photo、DS video、DS cam、DS le、DS nder、DS note
共同作業ツール最大ユーザー数---Chat:10
Office:200
Chat:600
Office:1,000
Chat:1,500
Office:3,400
iSCSIターゲット--25610128
iSCSI LUN--25610256
ユーザー数---10242048
グループ数---256256
並列接続数---100500
共有フォルダ---256256512512512
スナップショット322561,024-1,0241,0241,0241,024
IPカメラ(無償)--222
IPカメラ(最大)--81225402540
備考

各機能比較

各機能の比較に関しては家庭用NASを買う大きな理由である映像、写真、音楽の管理のためという点に絞って紹介していきたいと思います。

出力機能

まずこの出力機能の比較を最初に持ってきたのですが、映像、音楽、写真などの出力に関しては僅差でQNAPに軍配があがります。

QNAPはChromecastで対応したテレビなどに映像、音楽、写真をモバイルアプリから表示することができます。

これは通常のNASだとメディアサーバ機能(QNAP、Synologyどちらも機能あり)を使って、テレビのリモコン操作で表示したい映像などを選んで再生する必要があり、操作が大変なのですが、QNAPではスマホで選択した映像、写真、音楽などをChromecastで表示できるのでものすごく便利です。

あとは付加機能でQNAPでは「Linux Station」というNASをLinuxマシンとして使うことができる機能があります。リビングなどでテレビに繋いでおくと簡易PCとして使えて便利かもしれませんね。

映像管理

QNAP Video Station
出典:Video Station | QNAP

動画管理についてはまずどちらについても映画やテレビ番組に分類される動画の関連情報 (ポスター、ディレクター、俳優など) を自動的にダウンロードする機能があり、簡単に動画の詳細やサムネイルを表示することができます。自宅で撮った動画などは動画の一部がサムネイルになります。

またWEBとモバイルアプリどちらでも動画を鑑賞できる点などは共通です。

一方でプレイリストはQNAPがスマートプレイリストを作成したりすることができるので、ミュージックビデオのプレイリスト作成などでは便利かもしれません。Synologyはプレイリスト機能が弱いので、今後に期待ですね。

ただ、ぶっちゃけモバイルアプリで見る場合はフォルダー表示で見るので、どちらでもあまり使用感は変わりません。QNAPのChromecastは便利です。

写真管理

Synology Moments
出典:Synology Moments での自動分類の例

QNAPもSynologyも写真管理アプリがあり、画像処理による自動分類や自動Tagなどの機能やモバイルアプリでの閲覧などGoogle フォトのような機能を提供しています。

QNAPではQuMagie、SynologyではMomentsと呼ばれるモバイルアプリやWEBブラウザ上で上記機能を使うことができます。またスマホで撮影した写真などを自動でNAS上にアップロードする機能も持っています。

そして、QNAP TS-251DはGPUが搭載されており、このような自動分類、自動Tagなどを高速に実行することができます。QNAPはこういうハード構成の面で優れていて、ソフト面は若干Synologyが優れているような感じですね。

ただし、モバイルアプリからChromecastできるのはQNAPの利点になりますが、全体としてはSynologyの方がアプリの評判は良好です。ただし、Synology Momentsの機能の一部(Tag自動分類)はDS220jではメモリの制約で使用できないので、注意してください。

音楽管理

QNAP Qmusic
出典:QNAP Qmusicでの画面・出力先選択

QNAPではQmusic、SynologyではDS Audioとなります。ここでもChromecastの差が大きいですね。スマートプレイリストなど音楽サービスについては大きく差はないのですが、出力機能についてはQNAPに軍配が挙がります。

メディアサーバやアプリでの再生はどちらも同程度の機能を持っており、UIは私的にはSynologyというところです。

一方で出力機能ですが、NAS本体にスピーカーやBluetoothドングルを取り付けての直接再生(あまり使わない)やChromecast(めっちゃ便利)などがあり、使い勝手が良いです。

Synologyもアメリカ、フランス、ドイツなどではAlexaにてボイスコントロールでNAS内の音楽を再生することができる機能があります。この機能が日本でも早く公開されることを期待したいですね。詳細は以下のリンクから。

まとめ

本記事ではQNAPのTS-231、TS251DとSynologyのDSシリーズの仕様比較とQNAPとSynologyのメーカーの特徴を説明しました。

QNAPはハードウェアの設計がしっかりしており、またソフトウェアも評価が低いものもありますが、必要な機能は揃えているNASです。

一方でSynologyは低価格帯でハードウェアのバランスが悪く、ソフトウェアは全体的に良好なのですが、一部機能が欲しいという残念な点もあります。

「QNAP TS-231」と「Synology DS220j」で悩んでいるようであれば、QNAP一択。それより上の価格帯であれば、自分の使いたい機能でそれぞれのアプリが自分のニーズに合っているか確認いただいて、どちらを購入するか考えていただくのが一番だと思います。

どちらも悪くなく、好みの問題程度となります。

本記事が参考になりましたら、以下から購入いただければ励みになります。

QNAP TS-231K
AnnapurnaLabs Alpine AL-214 1.7GHz クアッドコアと1GBメモリを搭載。2年保証 スナップショットに対応 ファイルが誤って削除・変更されても、以前に記録されたデータをすぐに復元できます。 ホットスワップ対応 ロック可能なドライブベイを搭載。 デュアルLANを搭載。2つのギガビットLANポートを利用したリンクアグリゲーションでネットワーク性能を向上。
QNAP TS-231P3
AnnapurnaLabs Alpine AL-314 1.7GHz クアッドコアと4GBメモリを搭載。 1つの2.5GbE RJ45 LANポートを搭載 高速ネットワーキング環境に対応。 スナップショットに対応 ファイルが誤って削除・変更されても、以前に記録されたデータをすぐに復元できます。 ホットスワップ対応 ロック可能な2つのドライブベイを搭載。
QNAP TS-251D
AnnapurnaLabs Alpine AL-314 1.7GHz クアッドコアと4GBメモリを搭載。 1つの2.5GbE RJ45 LANポートを搭載 高速ネットワーキング環境に対応。 スナップショットに対応 ファイルが誤って削除・変更されても、以前に記録されたデータをすぐに復元できます。 ホットスワップ対応 ロック可能な2つのドライブベイを搭載。
Synology DS220j
こちらの商品にはHDDの付属はござません。別途HDDをご用意ください。 メーカー型番:DS220j CPU/メモリ:Realtek Quad-core 1.4GHz(64bit) 512MBメモリ HDDベイ:2ベイ(SATA) 直感的で使いやすい専用OS Disk Station Manager
Synology DS220+
・対応ストレージ : 3.5/2.5インチ SATAドライブ×2 ・対応RAIDレベル : Synology Hybrid RAID Basic JBOD RAID 01 ・転送速度 : 読込 225MB/s以上、書込 192MB/s以上(Link Aggregation有効時) ・CPU : 2.0GHz/最大2.9GHz デュアルコア(Intel Celeron J4025) ・メモリ : 2GB DDR4(最大6GBまで対応) ・インターフェース : USB 3.0×2 ・イーサネット : ギガビットイーサネット×2 ・冷却ファン : 92mmファン×1 ・対応IPカメラ数 : 最大25台(2台分の無料カメラライセンス付き) ・ネットワークプロトコル : CIFS AFP NFS FTP WebDAV CalDAV iSCSI Telnet SSH SNMP VPN ・最大ユーザーアカウント数 : 2048 ・最大同時接続数(CIFSFTPAFP) : 500 ・消費電力 : 4.41W(アイドル)、14.96W(負荷時) ・外形寸法 : 108(W)×165(H)×232.2(D) mm ・本体重量 : (ドライブ除く) 1.3Kg

SynologyはNASキットのため、HDDは別売となります。故障しにくいおすすめのHDDをこちらで紹介しています。

DS420+などのDS+シリーズ4機種の比較を以下の記事をしていますので、こちらも併せてチェックしてみてください。

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UMilCLhttps://umilcl.com
兼業ブロガー。大手製造業の企画・設計・プロジェクト管理で8年、受配電・電動機・システムの保全部門の課長1年目。 得意分野: プロセス制御と統計、機械学習、画像処理、システム技術 保有資格: プロジェクトマネージャー、情報処理安全確保支援士、ネットワークスペシャリスト、応用情報処理、第一種衛生管理者

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