SONYから「Xperia」のSIMフリー版である「Xperia 1 II(XQ-AT42)」「Xperia 1(J9110)」「Xperia 5(J9260)」の3機種が発売されます。すでにドコモ・ソフトバンク・AUで取り扱われていたモデルであり、主な機能は同等ですが、搭載されるメモリー(RAM)やストレージ(ROM)が異なることがあり、また3機種いずれもデュアルSIMをサポートしています。
Xperia 1以外はFelicaに対応しており、また3機種ともIP68程度の防水機能を持っています。価格は6万から上位機種は12万程度しますが、ソニーならではのゲームエンハンサーやPS4リモートプレイなどの機能を備えており、ゲーマーにはうれしい機種となっています。
さっそくそれぞれの性能を見ていきたいと思います。
CONTENTS
Xperia 1 Ⅱ・1・5のスペック
「Xperia 1 II(XQ-AT42)」「Xperia 1(J9110)」「Xperia 5(J9260)」の3機種のスペックを比較していきます。
製品情報 | |||
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端末名 | Xperia 5 | Xperia 1 | Xperia 1 II |
型番/別名 | J9260 | J9110 | XQ-AT42 |
発売年 | 2020年8月28日 | 2020年8月28日 | 2020年10月30日 |
発売地域 | 日本:SIMフリー | 日本:SIMフリー | 日本:SIMフリー |
メーカー | SONY | SONY | SONY |
言語 | 日本語対応 | 日本語対応 | 日本語対応 |
Googleサービス対応 | Googleサービス対応 | Googleサービス対応 | |
対応バンド・ネットワーク | |||
GSM | 850MHz/900MHz/1.8GHz/1.9GHz | 850MHz/900MHz/1.8GHz/1.9GHz | 850MHz/900MHz/1.8GHz/1.9GHz |
3G | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/5/6/8/19 |
4G | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 19/20/25/26/28/29/32/ 34/38/39/40/41/46/66 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 19/20/25/26/28/29/32/ 34/38/39/40/41/46/66 | 1/3/4/5/7/8/12/13/17/18/ 19/21/26/28/38/39/40/41/42 |
5G | 非対応 | 非対応 | n77/n78/n79 (ソフトウェアアップデートにて対応) |
ドコモ対応状況 | 対応Band :1/3/19/28 プラチナBandに対応 非対応Band:21/42 | 対応Band :1/3/19/28 プラチナBandに対応 非対応Band:21/42 | 対応Band :1/3/19/21/28/42 プラチナBandに対応 非対応Band:なし |
ソフトバンク・ワイモバイル対応状況 | 対応Band :1/3/8/28/41 プラチナBandに対応 非対応Band:11/42 | 対応Band :1/3/8/28/41 プラチナBandに対応 非対応Band:11/42 | 対応Band :1/3/8/28/41/42 プラチナBandに対応 非対応Band:11 |
au対応状況 | 対応Band :1/26(18)/28/41 プラチナBandに対応 非対応Band:11/42 | 対応Band :1/26(18)/28/41 プラチナBandに対応 非対応Band:11/42 | 対応Band :1/18/26/28/41/42 プラチナBandに対応 非対応Band:11 |
SIMサイズ・スロット | Nano SIM×2 | Nano SIM×2 | Nano SIM×2 |
ネットワーク関連備考 | 2回線同時待ち受け対応 | 2回線同時待ち受け対応 | 2回線同時待ち受け対応 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | ver.5.1 | ver.5.1 | ver.5.1 |
本体仕様 | |||
ディスプレイ | 6.1インチ/有機EL | 6.5インチ/有機EL | 6.5インチ/有機EL |
解像度 | 2,520×1080/FHD+/画面比率21:9 | 3,840×1644/4K+/画面比率21:9 | 3,840×1644/4K+/画面比率21:9 |
画素密度 | 449 ppi/高精細 | 643 ppi/超高精細 | 643 ppi/超高精細 |
サイズ | H:158mm * W:68mm * D:8.2mm | H:167mm * W:72mm * D:8.2mm | H:166mm * W:72mm * D:7.9mm |
重さ | 164g | 178g | 181g |
本体色 | ブラック系/グレー系/ブルー系/レッド系 | ブラック系/パープル系 | ブラック系/ホワイト系/パープル系 |
システム仕様 | |||
OS | Android 9 | Android 9 | Android 10 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 855 | Qualcomm Snapdragon 855 | Qualcomm Snapdragon 865 |
GPU | Adreno 640 | Adreno 640 | Adreno 650 |
ベンチマーク | AnTuTu:総合スコア約368000点 GPUスコア約123000点 | AnTuTu:総合スコア約442000点 GPUスコア約173000点 | AnTuTu:総合スコア約568000点 GPUスコア約220000点 |
メモリ/保存容量 | メモリ6GB+容量128GB | メモリ6GB+容量128GB | メモリ12GB+容量256GB |
ストレージカード | microSD/microSDHC/microSDXC対応/最大512GB | microSD/microSDHC/microSDXC対応/最大512GB | microSD/microSDHC/microSDXC対応/最大1TB |
カメラ | |||
メインカメラ | 52㎜(望遠):有効画素数約1220万画素/F値2.4 26㎜(標準):有効画素数約1220万画素/F値1.6 16㎜(超広角):有効画素数約1220万画素/F値2.4 | 26㎜(標準):有効画素数 約1220万画素/F値1.6 52㎜(望遠):有効画素数 約1220万画素/F値2.4 16㎜(超広角):有効画素数 約1220万画素/F値2.4 | 16㎜(超広角):有効画素数約1220万画素/F値2.2 70㎜(望遠):有効画素数約1220万画素/F値2.4 24㎜(標準):有効画素数約1220万画素/F値1.7 3D iToFセンサー |
フロントカメラ | 有効画素数約800万画素/F値2.0 | 有効画素数約800万画素/F値2.0 | 有効画素数約800万画素/F値2.0 |
機能仕様・センサー | |||
GPS | 非公表 | 非公表 | 非公表 |
生体認証 | 指紋認証(側面) | 指紋認証(側面) | 指紋認証(側面) |
防水/防塵 | IP68 | IP68 | IP68 |
イヤホンジャック | なし | なし | あり |
ネットワーク機能 | Felica・NFC対応 | NFC対応 | Felica・NFC対応 |
ワンセグ・フルセグ | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
バッテリー | |||
バッテリー容量 | 3140mAh | 3330mAh | 4000mAh |
充電 | ワイヤレス充電:非対応 | ワイヤレス充電:非対応 | 有線充電:急速充電対応 ワイヤレス充電:対応 |
ポート | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C |
その他 | PS4リモートプレイ機能搭載 ゲームモード搭載(ゲームエンハンサー) 3.5㎜イヤホン変換ケーブル(EC260)付属 | PS4リモートプレイ機能搭載 3.5㎜イヤホン変換ケーブル(EC260)付属 | PS4リモートプレイ機能搭載 ゲームモード搭載(ゲームエンハンサー) |
価格 | 69,000円 | 79,000円 | 124,000円 |
Xperia 5(J9260)

「Xperia 5(J9260)」は、8月28日発売で、価格は6万9000円予定となっています。今回の3機種の中では一番小型の機種となります。
カラーバリエーションは4色と多いですが、解像度はFHD+と他の4K画質に比べると落ちますが、Xperiaの特徴である21:9のシネマワイドディスプレイの画面比率は同じとなっています。
カメラ機能はすべて1220万画素のトリプルカメラで望遠、超広角も撮像可能となっています。
元々のキャリアモデルではシングルSIMでしたが、デュアルSIMの2回線同時待ち受け対応となっています。またおサイフケータイ(Felica)や防水機能にも対応しており、使いやすい機種となっています。
ゲーム用のゲームエンハンサーやPS4リモートプレイにも対応しており、ゲームを楽しむ人にもおすすめです。ただし、バッテリー容量が3140mAhと少し少ないため、がっつりゲームをしたい場合はモバイルバッテリーも併せて購入することをおすすめします。
ゲームエンハンサーとは?
ゲームに集中するためのメッセージなどの通知オフやゲーム安定のためのメモリの解放の設定、SNSに共有するための高速スクリーンショットやゲームプレイの録画機能、大画面での攻略法の検索などが含まれています。
- ボイスチェンジャー
- オーディオミキサー
- 電話の通知オフ
- カメラキーの無効化
- 高速連写のスクリーンショット
- 検索ウィンドウのサイズ変更 など
Xperia 1(J9110)

「Xperia 1(J9110)」は、8月28日発売で、価格は7万9000円予定となっています。「Xperia 1 II(XQ-AT42)」とほぼ同サイズで、「Xperia 5(J9260)」に対しては数mm大きくなっています。
カラーバリエーションは2色でブラック系/パープル系のみとなっています。解像度は4K+の高解像度であり、21:9のシネマワイドディスプレイとなっています。
カメラ機能は「Xperia 5(J9260)」の機能に加えて瞳AF、10fpsでのAF/AE追従高速連写をサポートしています。
元々のキャリアモデルではシングルSIMでしたが、デュアルSIMの2回線同時待ち受け対応となっています。また防水機能にも対応しており、使いやすい機種となっています。
ただし、この機種は3機種で唯一おサイフケータイ(Felica)非対応となっているため、SuicaやQuick Payなどの非接触型の電子マネーサービスを使用したい場合は選択から外れるかと思います。
ゲーム用のゲームエンハンサーには対応していませんが、PS4リモートプレイには対応しています。ただし、こちらの機種もバッテリー容量が3330mAhと少し少なめです。
Xperia 1 II(XQ-AT42)

「Xperia 5(J9260)」は、10月30日発売で、価格は12万4000円予定となっています。
カラーバリエーションはブラック系/ホワイト系/パープル系の3色となっており、解像度は「Xperia 1(J9110)」と同じ4K画質となっています。Xperiaの特徴である21:9のシネマワイドディスプレイの画面比率であり、複数のアプリを同時に使用しやすい縦長の画面となっています。
カメラ機能は瞳AF、最高20コマ/秒でのAF/AE追従高速連写をサポートしており、カールツァイス監修のレンズを採用したすべて1220万画素のトリプルカメラで望遠、超広角も撮像可能となっています。
元々のキャリアモデルではシングルSIMでしたが、デュアルSIMの2回線同時待ち受け対応となっています。またおサイフケータイ(Felica)や防水機能にも対応しており、使いやすい機種となっています。
ゲーム用のゲームエンハンサーやPS4リモートプレイにも対応しており、ゲームを楽しむ人にもおすすめです。ただし、バッテリー容量も他の2機種より増加した4000mAhとなっています。
ゲームエンハンサー機能についても以下の3機能が追加されており、よりゲームを快適にプレイ可能となっています。
- 競技シーンに最適なコンペティションセット
- ディスプレイのタッチエリアの設定
- HSパワーコントロール
通信機能についてもモバイルネットワークでは5G通信に対応を予定しており、ソフトウェアアップデートにて5Gに対応します。またWifiについても11axの次世代Wifi6の規格に対応しており、アクセスポイントを11axに対応したものにすることでより高速に安定して通信することが可能となっています。
まとめ
SONYのSIMフリーモデルである「Xperia 1 II(XQ-AT42)」「Xperia 1(J9110)」「Xperia 5(J9260)」の3機種について発売前に詳細比較してみました。
全体としてはSIMフリーモデルではありますが、日本のSONYが出したということもあり、おサイフケータイ(Felica)や防水機能など海外の安価なモデルではなかなかついていない機能が標準でついています。ただし、ワンセグ・フルセグなどのテレビ機能は削除されています。
価格帯も機能を絞ったXperia 5とXperia 1は6~7万円台と安価になっており、5G、Wifi6に対応し、カメラ性能の高いXperia 1 Ⅱは12万円と2倍近い価格帯となっています。