AKG K701のヘッドホンを10年くらい前に購入して使っているのですが、イヤーパッドのへたりが激しくほぼ直接ヘッドホンが耳に当たっているレベルで薄くなっていました。
交換用の互換イヤーパッドがAmazon等で販売しているのですが、レビューをチェックすると「パッドの厚みが薄い」、K701のイヤーパッドは後が厚く、前が薄いのですが、「イヤーパッドの厚みが前後同じ」等、あまり良いものが見つかりませんでした。
そこで今回綿を入れて修理したので、修理方法について紹介したいと思います。イヤーパッド交換される場合はAmazon等で検索してみてください。互換イヤーパッドが売られているので、少し付け心地は異なると思いますが、取り換えるだけで簡単です。
AKG K701とは
1943年設立の老舗音響機器メーカー AKGのKシリーズの最上位機種であり、現在は生産が終了している。「けいおん!」の劇中で秋山澪が使用していたため、一部界隈で有名になり、K701は「澪フォン」と呼ばれるようになった。
スペック
- タイプ:ダイナミック、オープンエアー
- インピーダンス:62Ω
- 最大入力:200mW
- 再生周波数帯域:10~39、800Hz
- 感度:105dB/V (93dB/mW)
- プラグ形状:6.3mmステレオ標準(3.5mmミニへの変換アダプタ付属)
- ケーブル長さ:3.0m
- 質量:約235g(コード除く)
イヤーパッドの状態

普段はアンプにつないで音楽を聴きながら、パソコンをしたり、ゲームやYoutubeを見たりしています。10年も使用すると全体的に汚れがひどくなってきました。
AKG K701の全体の画像ですが、イヤーパッドだけでなく、色々汚れており、今回のイヤーパッドの修理を機にきれいにしたいと思います。
AKG K701のイヤーパッドの状態ですが、元は2~3cmの厚みがあったのですが、1cmくらいまで厚みが減っていました。イヤーパッドの取り外し方ですが、押して反時計回りに回すとイヤーパッドが外れます。4か所の金具に引っ掛けて止めているだけなんですね。

外してチェックすると黒いスポンジがポロポロとこぼれており、元のスポンジの原型はない状態でした。テーブルの上に置くと本当に厚みが全然ないことが分かるかと思います。そして黒いスポンジがポロポロこぼれてきます。
スポンジが経年劣化で崩壊してしまっています。


イヤーパッドの補修方法
イヤーパッドはスポンジを入れ替えるのは辛いので、中のスポンジをすべて取り除き、綿を入れていきます。
取り換えの手順としては以下です。
- イヤーパッドをきれいに洗う
- イヤーパッドをハイターにつける 10分程度
- イヤーパッドを再度、衣類用洗剤で洗う
- イヤーパッドの水分をタオルでできるだけ取り、干して乾かす
- イヤーパッドに綿を詰め込む
イヤーパッドの洗濯
イヤーパッドをまずは洗います。洗っていると黒いスポンジがポロポロと出てくるので、流水でもみ洗いしながらスポンジを出していきます。黒いスポンジが出てこなくなったら、洗い終わりです。
ただイヤーパッドは10年の汗で半端なく汚いです。この汚れを落とすためにハイターやオキシクリーンで、汚れを落としてきます。10分くらい熱いお湯にハイター等を入れて漬け込み、きれいにします。
そして再度、衣類用洗剤を桶にためてもみ洗いします。最後の汚れを手洗いで取り去りましょう。洗い終わったら、絞ってタオルで挟んで踏みます。できる限り水分を取ったら干して乾くまで待ちます。乾いた後の姿がこちらです。

イヤーパッドへの綿詰め
見事にぺったんこでスポンジが一切ないことが分かります。この中に綿を詰めていきます。ピンセット等で綿をつまんで綿が薄いところに突っ込んでいきます。適度な厚みになるまでこの作業を延々と繰り返してきます。

半分終わった姿がこちらです。しっかりとした厚みが戻っていることが分かります。あまり入れすぎると綿が固くなり、ヘッドホンにつけた時に耳が痛くなるので柔らかめにすることをおすすめします。

両側の綿詰めが完了しました。しっかりとした厚みのイヤーパッドに戻っています。これをヘッドホンに取り付けなおします。後ろ側が厚みの厚い方で、前に厚みが薄い方が来るように取り付けます。

外した時とは反対に時計回りにイヤーパッドを取付て回します。取り付けた後装着してみてイヤーパッドの厚み固さを確認します。柔らかすぎたり、固すぎる場合は綿の量を調整し、丁度いいと思う固さにします。
また合わせて汚れていた箇所をタオルや綿棒で汚れを落とします。きれいになったら完成です。

まとめ
今回はAKG K701のヘッドホンのイヤーパッドがボロボロになったので、綿を詰め替えてきれいに修理しました。純正の部品のため、元々の厚みに戻り、使い心地も最高です。
皆さんも古くなったイヤーパッドを修理・交換して付け心地を完全してみてください。