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ローマ観光 おすすめ10選 1日で回れるパンテオン~バチカン市国編【美食と歴史】

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 ローマの街といえば、雄大なコロッセオにフォロ・ロマーノ、スペイン広場にトレビの泉と観光名所に事欠きませんが、それだけではありません。ローマ特有の野菜であるアーティチョークやピッツァ、ジェラートなど食も豊富です。

 今回は地元のイタリア人お気に入りのパンテオン神殿とナヴォーナ広場周辺から散策し、カトリックの聖地 バチカン市国までのルートでおすすめ 10選を紹介します。

 出発地点等への移動はメトロやバスを利用してください。バスの乗り方については以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。

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アイキャッチの写真が少し他の方の旅行記と違うかと思いますが、私たち夫婦の旅行プランの1日は以下のルートのようになってます。プランのテーマとしては「食事と歴史を楽しむ!」です。


パンテオン~バチカン市国までの観光プラン

パンテオン~バチカン市国 10選

 ではさっそくパンテオンやナヴォーナ広場からバチカン市国までのルートでの勧めプランに沿って10か所を紹介していきたいと思います。

サンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ聖堂

サンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ聖堂

 カトリック教会のドミニコ会の教会堂であり、ローマで唯一のゴシック建築の教会です。古代に建設されたミネルヴァ神殿の上に13世紀にこの教会が建てられゴシック建築となりました。異端審問にかけられたガリレオ・ガリレイが地動説の自説を放棄した教会として有名な場所です。

 この教会は小さな美術館と呼ばれるほど建築様式や記念碑、彫刻など様々な美術品が収められています。

 教会の前にはローマ市内でも特に奇妙な記念碑があり「ミネルヴァのひよこ (Pulcino della Minerva)」と呼ばれているものがあります。

 バロック期の彫刻家ジャン・ロレンツォ・ベルニーニのデザインした彫像で、ドミニコ修道会の庭で見つかったエジプトのオベリスクをゾウの彫像が土台となって支えており、11本あるローマのオベリスクの中では最も短いオベリスクとなっています。

ミネルヴァのひよこ (Pulcino della Minerva)

 「あがないの主イエス・キリスト」はミケランジェロ作(1521年)の大理石像で、主祭壇の左にあります。

 反対の右翼廊奥にある「カラファの礼拝堂」にあるフィリッピーノ・リッピの作品群には「トマス・アクィナスの勝利」と「受胎告知」があり、どちらもリッピの傑作と呼ばれており、現在でも失われていない美しい色彩が印象的です。礼拝堂では1ユーロ投じると照明がつき、作品をより詳細に鑑賞できます。

基本情報

名前:サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会(Basilica di Santa Maria Sopra Minerva)
場所:Piazza della Minerva, 42, 00186 Roma RM, イタリア
料金:無料

パンテオン神殿

パンテオン神殿

 最初のパンテオンは紀元前25年、初代ローマ皇帝アウグストゥスの側近マルクス・ウィプサニウス・アグリッパによって建造されましたが、火事で焼失し、ローマ皇帝ハドリアヌスによって128年に再建されています。

 この建物が128年から1900年もそのままの姿を残しているとは信じられない荘厳な雰囲気の建築物です。ローマに来ると本当に歴史の重みとローマ帝国の過去の栄光を感じることができます。

 またハドリアヌスの霊廟はこのあと通るのでローマ皇帝ハドリアヌスは覚えておいて損はありません。

 パンテオンとはどのような意味があるかというと、「あらゆる神を祭る場所」となります。当初はアウグストゥスを奉ることを予定していたが、市民の反発を避けるため、万神殿に変更されたという説もあります。

 信仰の場でありながらその美しさは、ルネッサンス期を代表するイタリアの画家で建築家の巨匠ミケランジェロ(1475年- 1564年)が「天使の設計」と絶賛しており、そして同時代の同じく巨匠であるラファエロ(1483年 – 1520年)は、ここに埋葬して欲しいと遺言を残しており、実際に埋葬されています。

ラファエロの墓

基本情報

名前:パンテオン(Pantheon)
場所: Piazza della Rotonda, 00186 Roma RM, イタリア
料金:無料

サンテウスタキオ(Sant’ Eustachio Il Caffè)

サンテウスタキオ(Sant’ Eustachio Il Caffè)

 パンテオン神殿近くの有名なコーヒーショップです。イタリアといえばコーヒーのため、観光客にも人気ですが、地元のローマの方がわざわざ飲みに来ることも多いお店です。

 下の画像はロメオという、クリームがたっぷりのったデザート感覚のコーヒーです。チョコレートの味が効いていて、苦みが苦手な人にも飲みやすい一杯です。

 店内での飲食以外にも持ち帰り用のお土産も販売しているため、コーヒー関係のお土産を選ぶ際には候補としてみてはいかがでしょうか?

ロメオ

基本情報

名前:サンテウスタキオ(Sant’ Eustachio Il Caffè)
住所:Piazza di S. Eustachio, 82, 00186 Roma RM, イタリア

ナヴォーナ広場

「ナヴォーナ広場」は非常に長い歴史があり、1世紀の古代ローマ時代に「ドミティアヌス競技場」としてつくられたため、南北へ縦長に広がる少し変わった敷地の広場となっています。

広場が細長い形をしているのは、古代ローマ時代にここで戦車競技が行われていたためであり、このもともとフィールドの部分が現在も広場として使われています。

広場には3つの巨大な噴水があり、それぞれ「四大河の噴水」、「ムーア人の噴水」、「ネプチューンの噴水」と呼ばれています。

広場中央の「四大河の噴水」が一番有名な噴水であり、バロック時代ジャン・ロレンツォ・ベルニーニによって造られた4つの大河(ナイル川、ガンジス川、ドナウ川、ラプラタ川)を擬人化した彫像の噴水型のオベリスク(Fontana dei Quattro Fiumi)があります。

四大河の噴水

我が家では有名な「四大河の噴水」より「ムーア人の噴水」がコミカルで人気でした。

ムーア人の噴水

基本情報

名前:ナヴォーナ広場(Piazza Navona)
住所:Piazza Navona, 00186 Roma RM, イタリア

カンポ・デイ・フィオーリ広場

カンポ・デイ・フィオーリ広場

カンポ・デイ・フィオーリの青空市場は、ナヴォーナ広場周辺の観光の中心地にありながら、現地の生活感を感じることができる市場を楽しめる場所となっています。

私は現地の生活や食事を楽しむことも好きなので、そのような方にはローマ観光でおすすめの場所です。

日曜、祝日を除いた毎朝7:00~14:00まで、八百屋、果物屋、花屋、パスタや瓶詰などを扱う食品店、チーズ屋、スパイス屋、雑貨屋、お土産屋など、およそ30店舗ほどが屋台を並べています。

季節によって八百屋さんでは、アーティチョーク、ポルチーニ茸、チコリ、カボチャの花、トマトなど、イタリアらしい野菜が並び、イタリアの食を感じられます。

果物屋さんでは、フルーツカクテルや、りんご、オレンジやザクロ、グレープフルーツをその場で絞ってジュースにしたり、フルーツをそのまま食べれるように販売しています。

私もフルーツをその場で購入して現地の雰囲気を楽しみながら散策しました。

基本情報

名前:カンポ・デイ・フィオーリ広場(Campo de’ Fiori)
住所:Piazza Campo de’ Fiori, 00186 Roma RM, イタリア
営業時間:07:00~14:00(毎日)

La Montecarlo(ピッツァ)

La Montecarlo

ナヴォーナ広場から徒歩約3分のところに1986年創業の老舗ピッツェリアがあります。

薄くてサクサクのローマの伝統的なピッツァが楽しめるお店で地元ローマの人たちや観光客、有名人等様々な人達が集まり、にぎわう場所です。

リストランテなどと異なり、カジュアルに服装を気にせず観光の途中で気軽に立ち寄れる雰囲気が魅力のお店です。

ピッツァは1枚€6.00から楽しむことができますが、日本人の感覚だと€6.00だと小さいと思って頼むのですが、大きなアルミ皿からはみだすボリューム感で、シェアして食べれるサイズ感となります。ただイタリアでは一人1枚頼まないと不思議がられます。

味は生地がサクサクでとろり糸引くチーズが濃厚な味わいです。

基本情報

名前:La Montecarlo
住所:Vicolo Savelli, 13, 00130 Roma RM, イタリア
営業時間:12:00~25:00(月曜定休日)

Gelateria del Teatro(ジェラート)

 おなかも一杯になり、散策の途中で甘いものが食べたくなるかと思います。そこでイタリアといえばジェラートということで、おすすめのジェラート屋さんが道中にあります。

 砂糖の味ではなく、素材の味が感じられるお上品な味のジェラートで、イタリアで5、6店舗ほどジェラートを食べたが一番美味しかったジェラート屋さんです。

 フレッシュフルーツで手作りしているところを見ることができます。

 奥にはイートインスペースもあり、落ち着いて食べることができるのもおすすめポイントです。価格とサイズは€3.50/€4.50/€6.50の3種類となります。

基本情報

名前:Gelateria del Teatro
住所:Via dei Coronari, 65/66, 00186 Roma RM, イタリア
営業時間:11:00~22:30

サンタンジェロ城(ハドリアヌスの霊廟)

サンタンジェロ城(ハドリアヌスの霊廟)

 サンタンジェロ城(Castel Sant’Angelo)は、ローマの北西部、バチカン近くにある、円筒形をしたお城です。「サンタンジェロ城」とは、イタリア語では「聖なる天使の城」という意味で、お城の頂上で天使が剣をかざし、お城へと渡る橋にも天使たちが立ち並ぶ天使に守られた姿が特徴のお城です。

 サンタンジェロ城はもともと、パンテオンを再建した古代ローマ皇帝のハドリアヌスの霊廟として建てられました。その後は要塞として使われ、バチカンが近いことから、非常時には教皇の避難所ともなりました。監獄として使われた時代もあります。

 シークレットキャッスルガイドツアーがあり、ガイド付きで最大15人のグループの石油工場、歴史的な刑務所、クレメントVIIのストーブへのガイドが行われます。ガイド付きツアーは入場券に含まれ、博物館の開館日ごとに開催されます。空席状況に応じて、直接チケット売り場でも予約が必要です。

冬時間(11月1日-3月31日)
・10:00、15:00(英語)
・11:30、16:30(イタリア語)

夏時間(4月1日-10月31日)
・10:00(英語)
・11:30、16:30、18:00(イタリア語)
英語で10.00
イタリア語で11.30イタリア語で
16.30イタリア語で
18.00

基本情報

名前:サンタンジェロ城(Castel Sant’Angelo)
住所:Lungotevere Castello, 50, 00193 Roma RM, イタリア
営業時間:09:00~19:00
チケット:€15.00(10月から3月までは、月の最初の日曜日に無料で入場できます。)

サン・ピエトロ寺院(Basilica di San Pietro)

サン・ピエトロ寺院(Basilica di San Pietro)

 この写真はサンタンジェロ城からサン・ピエトロ寺院を望んだ写真です。サン・ピエトロ寺院はバチカン市国の玄関口であるサンピエトロ広場の西側に面して建つキリスト教最大の建造物です。

 壮大な大聖堂はカトリックの総本山となっており、毎年多くの信者が巡礼に訪れます。聖堂は216mの奥行きがあり、一度に6万人を収容可能です。

 サン・ピエトロ寺院は324年にキリスト教を公認したコンスタンティヌス帝の命によって聖ペテロの墓の上に建設された聖堂が元となっていると言われています。

 聖ペテロはキリストの十二使徒の筆頭で、暴君ネロにより紀元64年に逆さ十字架にかけられて命を落とした聖人であり、ペテロの名はサン・ピエトロ大聖堂や広場の由来となっており、遺体も大聖堂の真下に埋葬されているとされています。

 最初に(324年~329年に)この地に築かれた聖堂は、現在のルネサンスとバロック芸術の粋を極めた「サン・ピエトロ大聖堂」の美しさにはほど遠いものでした。

 しかし、それから約1200年後の1506年、教皇ユリウス2世によって、老巧化した聖堂の建て替えが開始されました。建設工事は1世紀以上の長期にわたり、設計や監修には、ブラマンテ、ラファエロ、ミケランジェロなど、時代の寵児と言われる天才芸術家が10人以上も携わりました。

 そして、工事着工から実に120年後の1626年、ついに「サン・ピエトロ大聖堂」は完成をむかえました。大聖堂の完成後も、ベルニーニ設計の大天涯など様々な芸術品が追加され、その美しい姿を今に伝えています。

 サン・ピエトロ寺院とヴァチカン美術館ではドレスコードがあるため注意が必要です。以下の記事でまとめていますので、参考にしてみてください。

基本情報

名前:サン・ピエトロ寺院
場所:Piazza San Pietro, 00120 Città del Vaticano, バチカン市国
営業時間:7:00~19:00(4~9月)、7:00~18:30(10~3月)

ヴァチカン美術館

最後に回るのがヴァチカン美術館です。

すべて回る場合は2時間以上はかかるため、2時までには入場しておくことをおすすめします。ヴァチカン美術館には主にピナコテカ、ピオ・クレメンティーノ美術館、地図のギャラリー、ラファエロの間、システィーナ礼拝堂があります。

これらに所蔵されている美術品は歴代のローマ教皇が収集した美術品の数々であり、古代ギリシャからローマ、エジプト、さらにはルネサンス時代など様々な時代の美術品が収蔵されています。

ピナコテカ、ピオ・クレメンティーノ美術館にかけてミケランジェロ作のピエタ像のレプリカやラファエロ作のキリストの変容、有名なラオコーン像などがあります。

ミケランジェロ作のピエタ像のレプリカ
ラオコーン像

地図のギャラリーは廊下の両側に16世紀に作られたイタリア各地の地図が展示されたギャラリーです。

イタリア各地の都市、例えばヴェネチアなどの精緻な地図が展示されており、その当時にこのような精度の地図を作成していたのだと驚きを感じます。

ラファエロの間は4つの部屋で構成されており、ラファエロと弟子たちの描いた壁画があります。時期により回る順番が変わることがあります。

第1室の「コンスタンティヌスの間」は「コンスタンティヌス帝の洗礼」「ミルヴィオ橋の戦い」「十字架の出現」「コンスタンティヌスの寄進」がそれぞれ描かれており、四室で一番大きい部屋となります。

システィーナ礼拝堂は教皇シクストゥス4世によって建てられ、現在はローマ教皇を選出するコンクラーヴェの会議の場としても利用されています。

大変有名な礼拝堂でミケランジェロの最高傑作「最後の審判」があります。

※礼拝堂内部は全面撮影禁止です。

出典:サルヴァスタイル美術館

基本情報

名前:ヴァチカン美術館
住所:バチカン市国 〒00120 バチカン
営業時間:09:00~16:00(日曜定休日)

チケット:
一般入場チケット:€17.00
6歳〜18以下の子供:€8.00
6歳未満:無料
上記は当日券を購入した場合の料金です。公式サイトからオンライン予約する場合は、予約料金の€4.00が加算されます。

 ヴァチカン美術館は当日入場の場合、2時間以上並ぶ必要があるため、事前予約がおすすめです。以下の記事で予約方法を解説しているので、参考にしてください。

最後に

 今回はパンテオン~バチカン市国のおすすめ観光プランを紹介しました。 バチカン市国はかなり広いので歩くだけでかなり疲れているかと思います。 最後にバチカン市国を見た後はゆっくり食事を楽しんで、ホテルに帰ることをおすすめします。

 皆さんもローマ観光に行く際には参考にしてみてください。

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