私はEddy Merckxの2007 Premium Slopeのフレームを使用しており、先日コンポ周りのワイヤー取り換えやアジャスターボルトの交換を完了しました。
今回はその不良部分を修理するシリーズの3回目、剥がれた塗装とサドルの色落ち補修を行います。
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剥がれた塗装の補修
塗装が剥がれた場合にものすごくきれいに補修したいのであれば、今回提示する方法は向いていません。近くで見るとわかるけど、腐食が進まないように直したい程度の簡易補修方法になります。
もっときれいに自分で直したい場合は以下の記事を参考にしてみてください。しっかりとしたやり方が記載されています。私はコストと作業時間の問題で断念しました。大体道具をそろえるだけで2~4万円ほどかかります。
以下、本気の塗装時に必要な道具
- ミニサンダー(仕上げ磨き)
- 剝離剤(塗膜を剥がし用、金属素材向け)
- 洗浄液アセトン
- サフェーサー(下地材)
- ウレタンカラー塗料(1,000mlくらい)
- 耐水ペーパー(#220~1,000くらい)
- ウレタンクリアー(トップコート)
- 薄め液(塗料を稀釈)
- コンパウンド(艶出し)
- スプレーガン
- コンプレッサー
業者に塗装を依頼する方法もあります。この場合は大体6万~10万越え当りになってきます。自分でバラシと組みなおしができると6,7万くらいでできる業者もあります。
今回行う簡易補修の方法では以下の道具のみで済みます。大体2,000~3,000円あればすべて揃えることが可能です。表面の艶を出したい場合はウレタンクリアーはあった方がいいかもしれません。
ただそれだけで2,000円程度するので、悩みどころです。
補修箇所
今回補修したのはフレームの剥がれや腐食での塗装浮きが発生している箇所になります。フロントフォーク周辺やシフトやブレーキケーブルが接触している箇所など剥がれや腐食が進んでいました。
以下は剥がれや腐食での塗装浮きが発生している場所の写真になります。

特にフロントディレイラー周辺はディレイラーを一度交換した際にクランプしていた内側の塗装がかなり剥げており、そこから腐食が進み、塗装も浮いている状態でした。

塗装剥がしと腐食落とし
塗装が綺麗に剥げているところは今回は上からタッチアップペンで補修するだけですが、浮きが発生しているところは剥いで、内側の腐食を取らないと綺麗に塗装が載りません。
やすりがけをして、塗装と裏の腐食部分を取ってしまいます。やすりがけが終わったら、堅く絞った雑巾等で粉を取ります。
タッチアップペンでの補修
綺麗に平坦になったら、上からタッチアップペンで塗装していきます。フレームの塗装はそれなりの厚さがあるので、それ以上の厚さになるまで繰り返し、乾く度に重ね塗りをしていきます。
小さい剥がれの箇所はあまり重ね塗りしていないので、若干凹んでいるのがわかりますが、広い範囲塗装が剥がれている箇所はしっかり重ね塗りしたので、凹凸が目立たなくなっています。
必要な厚さまで塗ったら、塗装は完了です。最後の仕上げに行きます。
耐水ペーパーとコンパウンドでの仕上げ
最後に耐水ペーパーとコンパウンドで仕上げを行っていきます。
タッチアップペンで塗装した箇所はもとの厚みより厚く塗られているので、色が深くなったり、段差ができたりしています。
そこを平坦にして塗装の境目を見えにくくします。耐水ペーパーに水を付けて小さい番手から大きい番手にやすりがけをしていきます。
しっかりやすりがけを行うと境目が分かりづらくなります。そして最後にコンパウンドで磨くと遠目ではわからないくらいに仕上げることが可能です。
次の写真が実際に簡易補修で塗装した結果になります。同じ部位を補修前後で撮っていない箇所もあり、比較はしにくいですが、赤丸の箇所が補修をした場所になります。
小さい剥がれはそこまで頑張って補修しなかったので、分かりやすいですが、大きめの赤丸の箇所は境目が分かりにくくなっているところもあるかと思います。このようにタッチアップペンでもそれなりに補修することが可能です。


サドルの色落ち補修

続いてサドルが色落ちしていたので、黒く染め直しました。道具としては以下の2つです。
補色クリームの黒を塗って、豚毛ブラシでブラッシングしていきます。しっかりブラッシングして、触っても黒いインクが手につかなければ完了です。
ここで手を抜いてしまうと次サイクリングした際に、お尻が真っ黒になる可能性があります。私はこの後何度も載りましたが、しっかりブラッシングしていたので、特に黒くなることはありませんでしたが、注意してください。

プラスチックの白化対策

長く使っているとディレイラーやブレーキのプラスチック部分が白化してしまいます。そのような場合はメラニンスポンジを使うと白化した部分を綺麗に落とすことができ、元の黒色に戻すことができます。
メラニンスポンジに水を付けてしっかりと白化した箇所を擦ってみてください。少しずつ白い部分が取れてきます。この方法は車の白化した箇所にも使えるので、試してみてください。

上の写真のように元の黒色が蘇ります。
まとめ
今回はフレームの塗装の安価で簡単な補修方法からサドルの黒染め、ディレイラー、ブレーキのプラスチック部分の白化補修を行いました。
フレームの塗装はものすごく綺麗に補修したい方には向きませんが、見た目をそれなりに補修して長持ちさせたい人にはおすすめです。
どれも安価に補修できる方法なので、古くなってきたけど、パーツを買い直すのは・・・、ショップに補修で出すのは・・・など悩んでいる方は自分で直してみるのも楽しいので、試してみてください。