- Advertisement -

プーッコナイフ自作の方法① ハンドル編【モーラブレード】

アウトドア用に木工などができるちょっとしたナイフが欲しかったのですが、ケラム ウルヴァリンは1万越えで高いですし、モーラナイフ コンパニオンはあまりデザインが気に入らないため、なかなか購入するに至りませんでした。

そこでもう自分の気に入るナイフを作ろうと決め、使ったお金は3,000円程度で2日かけてシース含めて製作しました。今回はハンドル製作までを紹介したいと思います。

ナイフ製作に至るまでの心の変遷

このコロナで私もアウトドアを始めた口ですが、アウトドア用にナイフが欲しくて色々調査して以下のような記事にまとめていました。

バトニングも行いたかったので、お金があれば「BARKRIVER ブラボー1.25」が欲しかったですが、結局安価な「SCHRADE SCHF36」を購入しました。

バトニング性能は悪くなく、箱出しは微妙な切れ味でしたが、研げばかなりの切れ味になったのでかなりよかったのですが、研いで塗装が剥がれたところにクラックがあることが分かり、返品しました。

これでバトニングやりたい欲は満たされたので、次に薪を手斧で割りたいなと思い、「ハクスバーナ キャンプ斧 38cm」が欲しいかなーと思っていました。

ただAmazon等で値段が7,000円台だったものが12,000円になっており、買うのは馬鹿らしく感じ、以下のアストロプロダクツの手斧「AX946」を購入して、レザーシース、ネックガードを自作して使用しています。

これも研がないと切れ味は悪く、初期は刃先に曲がりもあり、素人にめちゃくちゃおすすめできるという商品でもないですが、自分で改造して楽しむ方には安いのでおすすめできるかなと思っています。

コスパ良好!キャンプにおすすめ アストロプロダクツの手斧

そんなわけで薪割り用は手斧が確保でき、バトニング用のナイフは特に必要なくなったので、木工や料理ができるナイフが欲しいなと思っていました。

となると私の記事でもおすすめ10選の中で紹介していますが、「ケラム ウルヴァリン」と「ケラム ウルヴァリン プロ」が一番欲しい候補になってきました。

切れ味の評価も良く、カーバリーチのきれいなハンドルに、プーッコナイフ独特のシースがかっこいいなと感じて購入したかったのですが、ナイフ1本としては適正価格なんですが、高い!ので、デザインはダサいが安くて切れ味の良いモーラナイフ コンパニオン」と悩んでいました。

そんな時にモーラナイフにブレードのみの販売が一本2,000円程度であること近くのホームセンターでローズウッド等の端材が200~300円で購入できることがわかったので、ナイフ製作にチャレンジしてみようと思いました。

プーッコナイフの作り方~ハンドル編~

ではさっそくですが、プーッコナイフのハンドルの作り方を紹介していきたいと思います。事前準備としては以下の材料を購入しています。

必要な資材・道具

資材は使っていないものも合わせて3,000円くらいで揃いました。家にCクランプや接着剤、紙やすりはあったので、金額に入れていません。

プーッコナイフに必要な資材
  • ハンドル用の端材(40mm*120mm*20mm程度) 2枚 250円
  • ナイフブレード(今回はモーラナイフ ブレード No.1)1,620円
  • ヒルト用の真鍮板(厚さ2~5mm程度)400円
  • 金属・木材用のエポキシ樹脂(透明 10分乾燥タイプ)
  • C型クランプ 2個(ダイソーで購入)
  • 紙やすり(荒・仕上げ)(ダイソーで購入)
  • 彫刻刀
  • 電動ドリル
  • 糸のこぎり 600円
  • 真鍮たいこ鋲(ハンドルエンドにつけようと思っていましたが、不使用)200円
  • スペーサー 外形5mm(タングの固定用に購入しましたが、不使用)200円
モーラ・ナイフ Morakniv Knife blade No1 carbon steel
ブレード素材:カーボンスチール 刃体の長さ:約9.9cm タング:約8cm 全長:約17.9cm 刃厚:約2.0mm 生産国:スウェーデン

ハンドルの作り方

今回、ハンドルはイースト・インディアン・ローズウッド(紫檀)を削り出して製作します。まずは端材にナイフのナロータングの部分をハメるための穴を掘っていきます。

ブレード取り付け部分の削り出し

端材にナイフのタング部分を当てて、ペンで罫書線を引き、線に沿って内側を削っていきます。タングはヒルトを取り付ける長さだけ開けて罫書してください。

お尻部分の凹みに本当はスペーサーを噛ませてずれにくくしようと思っていましたが、木材だけでもそんなに問題なさそうだったので、木材のみで製作しています。

強度が欲しい方はドリルで穴をあけてスペーサーを噛ましてください。

プーッコナイフ ハンドルのタング用穴あけ

今回は彫刻刀を使って削っています。100均の彫刻刀を使いましたが、鋼材がへぼいのでかなり大変でしたが、△のものと斜めの彫刻刀が何とか刃が通ったので、その2本で掘りました。

ナイフと端材を何度か合わせてみて必要な深さまで掘り込みます。

プーッコナイフ ハンドルのタング用穴あけ後

ナイフを端材で挟んでみて、しっかり端面が合っているか確認します。このかみ合わせが悪いようであれば、紙やすりをテーブルに置いてその上に平面にしたい部分を当ててその面をしっかり研ぎます。

そしてもう一度端面が合っているか確認します。

プーッコナイフ ハンドルのかみ合わせ確認

ヒルトの作成

一度ハンドル部分は置いておいて、ヒルトを削り出します。ヒルト部分は厚い真鍮板の場合は電動ドリルで穴あけして、ニッパーなどで切り出し、やすりがけします。

私は電動ドリルでやれる気がしなかったので、0.5mmの真鍮板をハサミで切りだし積層してエポキシ樹脂を間に付けて、Cクランプで圧着しました。厚さ2mm程度の積層板になっています。

この方法の方が寸法精度が出しやすくて私的には良かったです。同じようにやすりがけして円状にします。

プーッコナイフ ヒルトの削り出し

ヒルトの真鍮板にナイフのタングをどのあたりまで通すか考えて、罫書をおこない、その罫書に沿って電動ドリルで穴あけしていきます。今回は2mmのドリル刃を使用しています。

穴あけ後ニッパーなどで穴の間の繋がっている部分を切り取り、やすりで穴を必要なサイズまで広げて、きれいにしていきます。

プーッコナイフ ヒルトの穴あけ

やすりがけを行い次の画像のように綺麗に穴を空けます。そして穴の縁を斜めに削り、ヒルトを取り付ける箇所の形状に合わせます。

プーッコナイフ ヒルト完成

穴の径が合っていれば下の画像ようにしっかりと動かないようにブレードを取り付けることができます。その後、やすりで表面も削り、耐水ペーパーやコンパウンドで磨きます。これでヒルトは完成です。

この後ブレードをハンドルに接着するため、必要な方はここで黒錆加工を行ってください。私のブレードはすでに黒錆加工済みとなっています。

プーッコナイフ ヒルトの位置確認

ブレード・ヒルト・ハンドルの接着

ハンドル用の端材のブレードのはまる掘り込んだ部分と端材同士が接着する面、ヒルトと端材の間に木材・金属用のエポキシ樹脂をヘラ等で塗って接着します。

しっかり接着するようにC型クランプで端材をクランプします。またヒルトについても木材にしっかり張り付くようにテープ等で固定します。

プーッコナイフ ハンドルの接着

ハンドルの形状切り出し

次にハンドルを自分の作り出したい形状に切り出していきます。まず大まかに糸鋸で切り出していきます。

切り取る位置に大体の罫書を行って、8面とエンド部分を切り出していきます。

プーッコナイフ 糸鋸用の罫書

大体の形状を切り出した姿が下の画像です。8面を糸鋸で曲線で切り取って形状を切り出しています。またエンド部分も斜めにカットしています。

プーッコナイフ 糸鋸での切り出し後

続いてあればカービングナイフ、なければ普通のナイフ、それもなければカッターナイフで切り出していきます。私はカッターナイフで切り出したため、若干荒い断面となっています。

プーッコナイフ カッターナイフでの切り出し
プーッコナイフ カッターナイフでの切り出し 上部

最後にやすりがけを行っていきます。荒い紙やすりでまずやすりがけしていきます。その後仕上げ用の紙やすりでやすりがけし、その後硬い木材や金属棒で表面を磨いてあげると表面に艶が出ます。さらに私はグレープシードオイルで艶出しを行っています。

プーッコナイフ やすりがけ後

オイルフィニッシュすると結構黒くなります。元の木の模様を感じたい方はオイルはやめて頑張って磨いて艶出しすることをおすすめします。

これでナイフ作成に関しては完成となります。また別途プーッコのシースについて記事を作成したいと思います。

プーッコナイフ オイルフィニッシュ後

ハンドルの仕上げ

この後、少し艶が不足していたので不満に思って、さらにハンドルを紙やすりの荒と細でやすりがけし、さらに耐水ペーパーを使って磨きなおしました。

そして、蜜蝋クリームを作成し、艶出しすると次の写真のように仕上がりました。

ナイフハンドルの蜜蝋クリーム塗布後

結構いい感じの艶がでるところまで来ました。蜜蝋クリームの作り方は以下に記載しているので、参考にしてみてください。

先日、漆塗りでのフィニッシュも追加で試してみました。耐水性もアップして艶がきれいなので、選択肢としてもおすすめの方法となります。以下の記事でやり方を説明しているので、参考にしてみてください。

まとめ

プーッコナイフをモーラナイフのブレードのみを購入し、作成してみましたがいかがでしたでしょうか?

作成に乗り出すまではかなり時間がかかりましたが、作成し出したら結構簡単に作ることができました。

モーラナイフのブレード自体はフェザースティックを作るのも簡単なくらい箱出しでも切れ味抜群です。そのブレードを使用して自分のオリジナルのナイフを作ると使いやすく、またかなり愛着の湧くナイフとなりました。

皆さんもハンドルを自作してオリジナルのナイフをキャンプ等で使用して、そして友人等に自慢してみてください。

次回はプーッコのシースを作成したので、作り方について紹介したいと思います。

- Advertisement -
UMilCL
UMilCLhttps://umilcl.com
兼業ブロガー。大手製造業の企画・設計・プロジェクト管理で8年、受配電・電動機・システムの保全部門の課長1年目。 得意分野: プロセス制御と統計、機械学習、画像処理、システム技術 保有資格: プロジェクトマネージャー、情報処理安全確保支援士、ネットワークスペシャリスト、応用情報処理、第一種衛生管理者

Similar Articles

Comments

返事を書く

コメントを入力してください!
ここに名前を入力してください

- Advertisement -

Follow US

1ファンいいね
19フォロワーフォロー
633フォロワーフォロー
3,383フォロワーフォロー
0SubscribersSubscribe

Archive

Most Popular